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日本との不動産仲介業の違い


賃貸のお客様から「アメリカに 敷金と礼金はないのですか?」と、ご質問をいただきました。

せっかくの機会ですので、ここで、テキサス(ヒューストン)と日本の不動産仲介業の違いについて説明いたします。

<<賃貸の仲介>>についてです。

日本 (○=必要)         テキサス州ヒューストン (x=不必要)

敷金(○)           敷金(○)*セキュリティーディポジット。

礼金(○)           礼金(x)

仲介料(○)          仲介料(x)

捺印(○)           捺印(x)*アメリカではサインです。

日本とテキサス州(ヒューストン)の一番大きな違いは、不動産屋の役割です。

日本の不動産屋は、オーナーとテナント両方の面倒を見るので、中立の立場にあります。

テナントは、問題があれば、不動産屋に連絡します。次に、今度は、不動産屋が大家に取り次ぎをします。

つまり、不動産屋は1人で、オーナーとテナント両方にサービスを提供します。

これに対して、テキサス州では、賃貸オーナー(大家)側に付く不動産屋 (リアルター又はエージェント)と テナント側に付く不動産屋がいます。

オーナーにとって、賃貸はもちろんビジネスですので、出費を抑えたいわけですから、修理や内装は最低限に留めるのが普通です。

ところがテナントは、何でも(電化製品や内装など)新しくして欲しい、出来るだけ綺麗な状態で入居したい、わけですから、利害関係が対立します。

そこで、オーナー側に付いたエージェント(不動産屋)と テナント側に付いたエージェントが、自分のクライアントに利益をもたらす様に仲介するのです。

私の交渉の仕方は口頭ではなく、自分の経験に基づいた知識を生かします。

私にも、賃貸をしていた時代がありました。

テナントの立場で賃貸した時、”こうして欲しかった”イメージを大切にしています。

1.<物件見学>

日本=====================  テキサス州(ヒューストン)================

不動産屋によって、見学できる  これについては、以下に説明を書きます。

物件が違う。

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複数の不動産屋に頼むのが    *専任契約。1人の不動産屋に頼むのが

一般的。            一般的。

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物件がきれいに掃除されている。 物件の状態は様々。掃除されているとは

                限らない。

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前のテナントは既に退去。    部屋が既に空とは限らない。テナントが

                居る場合は、見学時だけ不在にして

                くれる事が多い。

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最近、日没が早くなってきたからかもしれませんが、特に商社の方は、自分の車で見学される人の方が多くなってきました。

今までは、ほとんどの方が私の車に乗車して、皆さん一緒に見学していたのですが、の周辺を見学(前)後に 自分の車で回って、何が(お店など)あるか、雰囲気はどうか、など、いろいろ調べたり、土地勘を早く感じ取りたい様です。

日本に家族を残している場合、見学物件周辺の様子もデジカメやビデオで撮影して、一緒に見ながら検討材料にすると、臨場感が味わえます。

ヒューストンの日常生活で、一般的に移動は車です。

自分で運転すると、飲食店の様子だけでなく、一方通行が多いとか、渋滞の感覚や運転習慣の違いなど、いろいろ気付かれると思います。

2.<申請>

日本 ヒューストン

テナント審査なし!  申請書類の他、クレジットヒストリー

          (きちんと支払いをしているか?借金はないか?)

           バックグラウンド(犯罪歴など)を調べられる。

管理会社(タウンホーム、コンドミニアム、アパートなど)は、一般的にアプリケーション(申し込み書)が独自に決まっていて、それに従って手続きする様に指示されます。

大家さんは、独自の申込書を出して来る場合もありますし、そうでない場合もあります。

申込書には、ソーシャルセキュリティー番号(SSN)を記入する欄があります。SSNを渡すと、その人のバックグラウンドチェック(犯罪歴、家賃滞納歴など)をしてくれる機関に審査料を払い、テナントの調査をします。

賃貸オーナーは、審査機関からの結果を見て、その人がきちんと家賃を払えるテナントなのかを判断します。

日本から来たばかりの方は、アメリカに履歴がありませんので、その代わりに判断材料になる証明や記録などを提供する必要があります。

通常、会社からの給与所得が書いてある在職証明書を出してもらいます。

個人ではなく、会社が賃貸料を負担してくれるのであれば、その事を証明するために、やはり会社からのレターが必要となります。

テキサス州(ヒューストン)では、借り手(テナント)は、賃貸を始める前に、一般的に *セキュリティーディポジット(保証金)として1カ月分の賃貸料を預け、1ヶ月分の前家賃を払いますので、合計で賃貸料2カ月分をし手 (大家または管理会社)に支払います。

しかし、中には、クレジットヒストリーがない人だけ、デポジットを賃貸料最低2,3カ月分収めなければならないアパートがあったり、賃貸料1年分を先払いにする事を条件に、ディポジットを1カ月分にする管理会社があったり、賃貸契約(条件)は、本当に人によって様々です。

そして、退去時、テナントが賃貸していた部屋に故意にダメージを与えていない限り、ディポジットは戻って来ます。もし、修理する必要があると、修理代が引かれた残金が戻って来る事になります。

<入居後>

ヒューストン

テキサスでは、不動産屋の役割は、賃貸契約が結ばれ、テナントが入居した時点で終わります。

アフタ-ケアにつきましては、個別にご相談ください。

よろしくお願い致します。

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