個人名より法人名義で不動産を購入した方がいいか？

投資家の皆さんから、よく訊かれる質問です。

まず、銀行からの融資を考えているのか、どの様に物件を増やしていくつもりなのか、その人が置かれている立場、状況などによって、答えは違ってくると思います。

日本と同じで、何か問題が起きた時に、法的に個人名義であれば、個人がその責任を取るという事です。賠償責任で、個人の財産も手放さなければならない事があるかもしれません。

法人名義であれば、会社が法的責任を負い、個人が責任を負わないで済みます。

現金一括払いで物件を購入される場合は、物件の登記名義を個人、法人のどちらを選んでも、クロージングすることが出来ます。

ただし、クロージング前に法人登記を済ませて置く必要があります。

それから、オファーを個人名で出して、法人名でクロージングする事も出来ます。

ただし、クロージングで時間が取られたりしますので、予め、法人で登記をすることをAddendumに明記して置くのが得策です。厄介な事にならないで済みます。

これから物件を購入するために、住宅ローンを利用をお考えの方は、まず、ヒストリーがない新しい会社では、住宅ローンを組んでくれる所はないと考えて下さい。

同様に、個人でも、クレジット　ヒストリーがありませんと、もちろん住宅ローンは受け付けてもらえません。

個人でローンを組み、物件は法人名義にすることを許可してくれる銀行もないと思います。

そこで、これについての苦肉の策は、個人でローンを組んで、クロージング後に、登記を個人名から法人名に移すという方法です。

しかし、債権者と物件の所有者名が違う事になり、これが銀行にバレると、ローンの全額返済を求められる可能性があります。

それでも、現時点では、この方法が一般的で、滞納などがない限りは、銀行に調べられる事もないようです。

また、既に所有の不動産を法人名義にして、不動産収入を申告している場合、条件によっては融資を受けられる可能性があります。